2024年問題:物流・運送業界の「2024年問題」とは、働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる問題の総称のことです。具体的には、ドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることで、一人当たりの走行距離が短くなり、長距離でモノが運べなくなると懸念されています。
ロジスティクス:ロジスティクスは、生産、保管、出荷、配送などに関わる「物が効率よく生産・流通する仕組み」のことを指し、経営管理やコスト管理なども含まれる概念です。商品を生産・調達してからの工程を、消費者のニーズに合わせて管理することで、現場全体の業務効率化、迅速な出荷、配送を可能にします。
流通加工:流通加工とは、その商品に付加価値を付けるために行う加工全般のことを指します。
小分け包装、値札付け、生鮮食品や繊維品の二次加工、鉄鋼やガラスの裁断なども流通加工の一種です。商品が消費者に届くまでのプロセスにおいても欠かせない大切な業務であり、商品を作る生産工場だけでなく、倉庫や物流センター、販売する店舗でも流通加工が行われています。
物流統括管理者:物流統括管理者(CLO)とは、物流の適正化・生産性向上に向けた取り組みの責任者を指します。「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律」の改正法によって、特定荷主企業に対して選任が定められた役職です。CLOとは、Chief Logistics Officerの略称です。
荷主勧告制度:荷主勧告制度とは、貨物自動車運送事業法第64条に規定され、安全運行に違反し(トラック運送事業者が)処分される行為が「主として荷主の行為に起因する」と認められ、トラック運送事業者を処分するだけでは再発防止が困難な場合、国土交通大臣は荷主に対し「再発防止のための措置をとることを勧告できる」とされています。荷主勧告の対象となる違反行為は、以前は「過積載」だけでしたが、2008年4月から「過労運転」および「最高速度違反」にも運用が拡大されました。