ホームロジ 配送員2千人に配布 熱中症防げ 電動ファン作業服
家具大手ニトリグループの物流会社、ホームロジスティクス(本社=札幌市北区、柳川弘之社長)は、熱中症のリスクが高まった15日から対策として電動ファン付き作業服「空調服TM」を全国の委託先配送員全員分にあたる2000人(98社)に配布を開始した。
配布している電動ファン付き作業服は、空調服(東京・板橋区)とジーベック(広島・福山市)。腰のあたりに取り付けられた小型ファンが服の中に外気を取り込む。これにより汗を蒸発させた気化熱で身体を冷やし、体温上昇を防ぐ効果が見込まれている。
厚生労働省が発表した昨年中の職場における熱中症発生状況によると、死亡および休業4日以上の死傷者数は829人でそのうち25人が死亡だった。829人のうち運送業は110人(死亡2人)と約13%を占める。
ホームロジスティクスでは、熱中症対策としてこれまで大型倉庫へのエアコンや大型ファンの整備、50円自動販売機の導入を進めてきた。
提供元:日本流通新聞×foredge