ニトリ 物流Cへ積極投資

ニトリ 物流Cへ積極投資

家具大手のニトリホールディングスが12月25日に開いた決算発表(2021年2月期第3四半期連結)で物流分野について言及し、あらためて今後5年で2000億円を投資し物流センター(DC)の自前化を進めることを強調した。国内20拠点のうち自前が4つだったのを全国8エリアに分け10カ所の自社化を目指し新設する方針。
DCを自前にすることでこれまでかかっていた賃借料を削減する。
また新設に際し、拠点統合を図り横持コストの削減を図る。同時に個口割れ配送といった非効率な配送も削減していく。これらDCでは冶具の開発やマテハン機器の導入で生産性向上を目指す。
会見に臨んだ似鳥昭雄会長は、「積極的に投資する。利益率の良い同社は5年から7年程度で回収できる」と自信を覗かせた。拠点の自社化でコスト削減とCO2削減といったグリーン物流へも力を入れる
また白井俊之社長はホームセンター業界への参入に向けて株式公開買い付け(20年12月29日成立)を実施している島忠(さいたま市)についても触れ、その中で粗利益率向上に物流の効率化は大きな要因との認識を示した。
そのほか今後についてM&Aについてコロナ禍で苦境のアパレル分野にも機会があれば食い込みたい考えを示した。

提供元:日本流通新聞×foredge

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