花王とライオン 共同で往復輸送開始 関東—四国の拠点間で

花王とライオン 共同で往復輸送開始 関東—四国の拠点間で

花王(澤田道隆社長)とライオン(掬川正純社長)は22日、関東と四国の拠点間での往復輸送を開始したと発表した。これは、内閣府が新たな物流基盤の構築に向けて推進している、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「スマート物流サービス」に参加し、サプライチェーン全体の最適化をめざした両社拠点間の往復輸送の取り組みだ。
花王は神奈川県の川崎工場から香川県の坂出ロジスティクスセンターに、ライオンは香川県のケミカル坂出工場から関東(埼玉・加須、千葉・柏、神奈川・相模原)の各流通センターへの輸送を結合して往復輸送としトラック輸送の生産性向上とCO2排出量を半減する。
両社は物量や積載量、輸送ルート・頻度などを検討し、運送事業者との情報共有・調整、輸送テストを実施し、10月27日から定期輸送を開始した。従来はトラックなど陸路で輸送していたが、東京港と徳島港の輸送をCO2排出量が少ない船に切り替えた。
この取り組みにより従来の輸送方法と比較してトラックの空車走行距離を短縮し、両社合計でCO2排出量の45%、輸送費用の23%削減を見込んでいる。
なお、花王とライオンは、プラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けて、フィルム容器のリサイクルにも協働して取り組んでいる。

提供元:日本流通新聞×foredge

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