貨客混載が物効法認定、福通、近鉄 名阪特急で1日から事業開始

貨客混載が物効法認定、福通、近鉄 名阪特急で1日から事業開始

福山通運(小丸成洋社長)と近畿日本鉄道株式会社(都司尚社長)は、 近鉄が大阪難波〜近鉄名古屋間で運転する名阪特急「アーバンライナー」を使用した貨客混載事業について、6月28日付で物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定を受けたと発表した。大手民鉄では初となる。1日から事業を開始した。
  福山通運では翌日以降の配送が主流だった大阪市内と名古屋市内間について、同事業により当日配送サービス(福山グリーン便)を可能とした。 
  自動車運送業の担い手不足の解消やCO2排出量の削減という社会的課題を解決するほか、同区間の当日配送が安価で提供できることになり利用者の利便性を向上させる。
  アーバンライナーは1日17往復。近鉄としては列車の空スペース(旧車販準備室)を有効利用した運送サービスのため投資を要さず、新たな収益につなげることができる。
  輸送フローとしては、福山通運が午前中に荷物を集荷し、 アーバンライナーに積み込み大阪難波〜近鉄名古屋間を輸送。福山通運が荷物を積み卸し、当日の夕方に顧客に配達する。
  料金は1700円=2㎏、60サイズ(幅、奥行き、高さ3辺の長さ合計 60㌢以内)から。
  福山通運の「福山グリーン便」は、午前中に集荷した荷物をその日のうちに届ける輸送サービス。これまで大阪市内など、同一エリア内に限るサービスだったが、今回の事業開始によりエリアをまたぐ大阪市内から名古屋市内にも拡充する。

提供元:日本流通新聞×foredge

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