【物流日記】日本初完全無人トラックの実用化の実証実験

【物流日記】日本初完全無人トラックの実用化の実証実験

2022年も3月に入りましたね!新型コロナウイルスの流行に伴い、日々の生活は大きく変化しましたが、革新的なテクノロジーによっても大きな変化がもたらせられつつあります。
日本国内で5Gが一般的に利用できるようになったのは2020年3月からなので、今月でちょうど2年が経ちます。
しかしなかなか利便性を実感出来ていない方が大半なのではないでしょうか。

今回は物流業界において5Gが世の中に浸透した少し先の未来に起こるであろう、完全自動運転が叶うことで可能になる「完全無人トラック」の実用化について注目しました!

まず5Gの特徴として大きく3つあげると、高速・大容量の通信が可能で、4Gと比較すると通信速度の約20倍にもなると言われており、これまでの通信技術ではできなかったような超高速通信を行うことが可能になります。
さらに5Gの通信遅延は、4Gの1/10程度だとされています。最適な経路を瞬時に判断して衝突の危険を瞬時に察知して回避することもできるとも言われているため、より安全性の高い運転が可能になると言われています。
そして5Gは、1つの基地局が接続できるデバイス数が4G基地局の約10倍とされています。4Gでは、回線が混雑することで通信障害が発生するケースもありましたが、5Gと自動車のシステムの連携によって、交通渋滞の緩和や交通事故の予防を行いやすくなることが期待できます。

この①高速・大容量の通信、②低遅延速度、③多数同時接続の5Gの優位性を活かし日本初の「完全無人トラック」の実用化に向けた実証実験に、総合物流業のボルテックスセイグン(群馬県安中市)が取り組んでいます。

実証実験では、障害物などを検知するためのセンサー8台、高精度の測位衛星システム(GNNS)受信機2台を装着した4トントラックを使用しました。緊急時に外部から止めることができるように緊急停止ボタンを10台備え付けており、走行中はメロディーが鳴り、周囲に自動走行であることを知らせながら、倉庫などが並ぶ往復1キロメートルの物流センター内を約10キロの速度で走らせました。
また、緊急停止機能、遠隔操作で使用するタブレット端末の動作確認も行われました。

今回の実証実験の主な目的である省人化が果たされることにより、物流業界の大きな問題である人手不足の解消に貢献することが期待されます。
しかし自動運転技術の開発だけで完全自動運転が可能になるというわけではなく、道路の整備はもちろんのこと法律の整備も必要で、100%の危険回避といった問題を解消するには時間を要することでしょう。

テクノロジーの発展が生活にもたらす影響の大きさに困惑してしまうことが多々ありますが、未来に起こりうることを想定し対応できるよう今後の自動運転のニュースも楽しみに待ちましょう!

今後も「物流たまてばこ」のコンテンツとして、今回取りあげた自動運転や5Gのことなど物流業界に関わる最新情報を発信していきますのでチェックしてみてくださいね!

日本流通新聞 トラックマンジョブ