【物流日記】宅配便急増!国内シェア最大級の配送サービス一覧

【物流日記】宅配便急増!国内シェア最大級の配送サービス一覧

新型コロナウイルス感染症拡大から丸2年になりますが、生活様式や消費行動の変化が身の回りで様々起こったかと思います。

物流業界も巣ごもり需要の影響から、インターネットを介してモノやサービスを取引するEC業界の急伸より、国土交通省がまとめた2020年度の宅配便取扱個数は前年度比11.9%増の48億3647万個と6年連続で過去最多を更新し続けています。

その他にも、フリマサイトの利用数が増加傾向にあり、自身も出品者側となり荷物を送ることも多々あるかと思います。
また引越し作業を自身で行う場合も、配送業者のサービスを利用し重い荷物を送る可能性もあることでしょう。
しかし大きくて重い荷物の場合、大きさに伴う配送料や発送方法についてご存じない方も多いかと思います。
今回は、重い荷物の配送方法についてピックアップしました!
国内最大級の配送サービスを提供するあの3社が独占するのでしょうか?
ご参考にサイズ、重量別にご紹介します!

・「ゆうパック」~25kg

日本郵便株式会社(郵便局)の「ゆうパック」の配送サービスでは、サイズ3辺の合計が1170cm以下、重さが25kgまでの荷物を発送することができます。60サイズから1170サイズまで各配送料が異なります。

出典:日本郵便株式会社「ゆうパック」

・「重量ゆうパック」~30kg

日本郵便株式会社の「重量ゆうパック」の配送サービスでは、サイズ3辺の合計が170cm以下、重さが25kg〜30kgの荷物を発送することができます。
ゆうパックと同様、サイズごとに配送料が異なります。

出典:日本郵便株式会社「重量ゆうパック」

・「宅急便」~30kg

ヤマト運輸の「宅急便」の配送サービスでは、サイズ3辺の合計が200cm以下、重さが25kgまでの荷物を発送することができます。
中の人は「宅急便」が宅配便のサービス商標だとはじめて知りました。
以下、サイズで重量制限と送料になります。

出典:ヤマト運輸「宅急便」

また、2021年10月から宅急便に180サイズ、200サイズを新設し、サイズ拡大にともない、これまで宅急便の規格を超える荷物の発送用に用意していた「ヤマト便」が廃止になりました。

・「飛脚宅配便」~30kg

佐川急便の「飛脚宅配便」の配送サービスでは、サイズ3辺の合計が160cm以下、重さが30kgまでの荷物を発送することができます。60サイズから160サイズまでの大きさごと、なおかつ重量によっても配送料が異なります。

出典:佐川急便「飛脚宅配便」

・「飛脚ラージサイズ宅配便」~50kg

佐川急便の「飛脚宅配便」の配送サービスは、サイズ3辺の合計が160cm〜260cm、重さが50kgまでの荷物を発送することができます。
170サイズ〜260サイズまでの大きさごとに配送料が異なりますが、飛脚宅配便とは異なり重量による料金の追加はありません。

出典:佐川急便「飛脚ラージサイズ宅配便」

・「大型家具・家電設置輸送サービス」~80kg

佐川急便の家具・家電向けの「大型家具・家電設置輸送サービス」は、サイズ3辺の合計が160cm以上、重さ80kgまでの大型家具・家電を配送し、配送先で組み立て・設置まで行うことができます。
主に顧客に家具・家電を販売する法人向けのサービスとなり、受け取り側が法人・個人であるかは問いません。

出典:佐川急便「大型家具・家電設置輸送サービス」

・「らくらく家財宅急便」

ヤマトホームコンビニエンスの家具・家電向けの「らくらく家財宅急便」の配送サービスは、サイズ3辺の合計が450cm以下、最長辺が250cm以下、天地が定められた荷物においては高さ200cm以下、重さが150kgまでの大型家具・家電を発送することができます。
荷物のサイズによってランクが定められており、ランクごとに配送料が異なります。

出典:ヤマトホームコンビニエンス「大型家具・家電設置輸送サービス」

ここまででご紹介した配送サービスは主にヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社で占められており、2016年の国内の宅配便取扱個数は約40億個で、このうちの約37.2億個(シェア率93.4%)になります。
名実ともに国内最大級の配送サービスの提供元であることを再確認しました。

物流業界だけではなく、日常生活では外出時のマスクの着用、丁寧な手洗い、適宜換気をするなど最近では当たり前になりつつあります。
働き方も時差出勤やWEB会議が当たり前になり、巣ごもり需要から食事もフードデリバリーサービスを利用する機会も増え、フードデリバリーサービス市場は2019年度の1,700億円から、2025年度には4,100億円となる見込みです。

宅配便市場は拡大を続けていますが、それにともなう再配達率は2021年4月は約11.2%にものぼります。
2015年10月に、再配達率10%は年間約1.8億時間、約9万人分の労働力に相当する社会的損失であると、国土交通省より発表がありました。
また再配達のトラックから排出されるCO2の量は年間でおよそ42万トン(2015年度国交省調査)と推計されており、宅配便の再配達は地球環境に対しても負荷を与えています。

配送サービスを利用する際は、発送側も受け手側も①時間帯指定の活用、②各事業者の提供しているコミュニケーション・ツール等(メール・アプリ等)の活用、③コンビニ受取や駅の宅配ロッカーなど、自宅以外での受取方法の活用など、今一度周知のきっかけになれば嬉しいです!

今回は国内シェア最大級の配送サービス一覧と題しまして、多くの方がご利用経験のある宅配配送サービスについて注目しました。
今後も「物流たまてばこ」のコンテンツとして、物流業界に関わる最新情報や配送サービスについて発信していきますのでチェックしてみてくださいね!

日本流通新聞 トラックマンジョブ