【物流日記】物流業界最大級の取り組み!SDGs17の目標からピックアップ

【物流日記】物流業界最大級の取り組み!SDGs17の目標からピックアップ

最近企業の取り組みなどにより、SDGs(持続可能な開発目標)やサステナブルという言葉が様々な場面で使われるようになりました。
物流業界も例外ではなく、事業活動において陸運・海運・空運と、すべての運輸においてCO2を多く排出するため、SDGsへの取り組みは業界全体で取り組まなければなりません。
物流業界は環境問題とは密接に関係し、CO2の削減はもちろんですが、その他のSDGsの目標への取り組みにも注目が集まっています。

そもそもSDGsとは?物流業界との関連は?いくつか例を挙げつつ、物流業界最大級の取り組みに迫っていきたいと思います!

・SDGsとは

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択され、2020年までに持続可能でよりよい世界を目指す17の国際目標です。
17の目標の下に、169のターゲットと232の指標が定められており、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」社会の実現に向けた取り組みが進められています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本国内においても積極的に取り組みが推進されています。

①貧困:貧困をなくそう
②飢餓:飢餓をゼロに
③保健:すべての人に保健と福祉を
④教育:質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー:ジェンダー平等を実現しよう
⑥水・衛生:安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギー:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
⑧成長・雇用:働き買いも経済成長も
⑨イノベーション:産業と技術革新の基盤をつくろう
⑩不平等:人や国の不平等をなくそう
⑪都市:住みつ続けられるまちづくりを
⑫生産・消費:つくる責任つかう責任
⑬気候変動:気候変動に具体的な対策を
⑭海洋資源:海の豊かさを守ろう
⑮陸上資源:陸の豊かさも守ろう
⑯平和:平和と公正をすべての人に
⑰実施手段:パートナー湿布で目標を達成しよう

・物流業界との関連

上記の17の目標の中でも、物流業界と関連するSDGsの一般的な例を挙げます。
⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに
物流業界全体の課題解決として推し進めているのが、設備や施設における省エネルギー化の推進です。
営業所や倉庫照明のLED化、物流倉庫の屋根に太陽光発電装置の導入などの取り組みがあります。

⑬気候変動に具体的な対策を
物流関連企業は輸送時だけでなく、物流施設からも気候変動の主な原因であるCO2を大気中に排出するため、CO2排出量削減に取り組んでいます。
例として、輸送機器や物流施設のグリーン化があります。

⑮陸の豊かさも守ろう
物流業界では事業活動を通じて大量の包装廃棄物を出します。
業務で使用する箱を繰り返し使えるものに切り替えるなどして紙の使用量の削減、紙ごみを資源としてリサイクルする取り組みに努めています。

物流業界と関連するSDGsと聞くと、運送トラックから排出されるCO2を思い浮かべるかもしれませんが、CO2排出量の削減はSDGsの「気候変動に具体的な対策を」への取り組みに該当します。
物流業界にとってCO2排出量の削減は取り組むべき最大級の課題であり、具体的にはエコドライブ教育、モーダルシフトの推進、貨客混載・中継輸送などに積極的に取り組んでいます。
この他にも、物流業界にはこの他にも取り組むことができるSDGsがあります。

①「貧困をなくそう」では、古い家具・家電・自転車などを必要としている他国へ輸出する取り組みを行っています。
②「餓死をゼロ」で、外装不良などで流通できなくなった食品を寄付しています。
③「すべての人に保健と福祉を」の目標では、SASスクリーニング検査による交通事故リスクの削減や、デジタルタコグラフ・ドライブレコーダー・バックカメラなどの安全装置の導入を進めています。
また、⑨「産業と技術革新の基盤をつくろう」においては、EVトラックや無人フォークリフトの導入、物流DX・ロボットによる自動化および効率化に力を入れています。

・物流業界とSDGsの共通項

各目標項目が密接に関わり物流業界全体での取り組みが必須になります。
その中でも17の目標の中には、雇用、健康・福祉、環境保全の項目があります。
この三項目は物流業界が抱える、人手不足や労働環境の改善に向けた「ホワイト物流の促進」、環境への配慮は国をあげて取り組まなければいけない共通項目になります。

いかがでしたでしょうか?
SDGsに対しての認知や対応が乏しい状況下であるかもしれませんが、物流業界が抱える2024年問題解決への取り組みとの共通項も多くあったかと思います。
業界全体はもちろんのこと、社会全体に対してより良い影響を与える事にも繋がることと思いますので、意識の向上に繋がれば嬉しいです!

今回は注目のSDGsから、物流業界において重要な項目をピックアップしました。
今後も「物流たまてばこ」のコンテンツとして、物流業界に関わる最新情報やSDGsにまつわる取り組みについて発信していきますのでチェックしてみてくださいね!

日本流通新聞 トラックマンジョブ