鳥ト協 働き盛り7割が早期離職 労働力 求人と採用調査で把握

鳥ト協 働き盛り7割が早期離職 労働力 求人と採用調査で把握

鳥取県トラック協会(川上和人会長)は人手不足の実態把握するために行った「トラックドライバーの求人と採用に関するアンケート調査」をまとめ、結果を公表した。調査は昨年に続き6回目。応募者、採用者とも約5割が40、50代で占められ、引き続き若い人材の確保の厳しい状況が浮き彫りとなった。また勤務年数3年未満の離職者のうち7割が10代から40代が占めており運転者の中核となるべき年齢層の定着が課題となった。
調査は今年4月2日から6月15日の期間で行われ、315事業所のうち182事業所から回答を得てまとめた。
応募と採用(2019年4月〜20年3月)の状況によると全体で395人が募集され、495人の応募があった。そのうち採用されたのは63・2%の313人だった。共通していたのが応募者、採用者ともに40代が最も多く、次いで30代だった。10〜20代の応募は低いが、7割強が採用され、若年労働者では売り手市場が続いていることが分かった。
一方で就職しても早く離職する運転者が、働き盛りに多いことも明らかになった。3年未満での離職者181人のうち、10代から40代が129人と71・2%を占めた。若手の業界志望は少なく、入っても定着しないことから高齢化が進む実態が浮き彫りとなった。
退職理由で最も多いのが「業務内容」。次いで「給与」、「会社の雰囲気」、「休日、残業」の問題と続いた。そのほか親の介護や家業の継承など家庭関係の問題もあった。
運転者確保での対応では、「勤務時間の削減・休日の増加」や「免許、資格等の取得助成」、「基本給アップ」、「非正規を正規雇用に変更」するなど労務改善、キャリアアップ、待遇改善をあげる回答が目立った。

提供元:日本流通新聞×foredge

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