ネクスコ中日本路上降車数が7割削減 路上ゴミ吸引する新型清掃車

ネクスコ中日本路上降車数が7割削減 路上ゴミ吸引する新型清掃車

ネクスコ中日本(宮池克人社長)は、10月から道路上のゴミを吸引する機能が付いた「新型路面清掃車」を試行投入した。新車両の導入で作業員が路上に降りる回数が約7割程度の削減が見込まれる。これにより高速道路での清掃作業の安全確保と省力化が期待されている。
ネクスコ中日本グループは民間企業との共創「i‐MOVEMENT」で先端技術による高速道路マネジメントの進化に向け取り組んでいる。新型路面清掃車はその一環で実現した。圏央道・海老名インターチェンジ(IC)から相模原IC間で試行する。
新型車両は、高速道路の路肩を走行しながらゴミ発見時は徐行し、車両前面の吸引装置で回収する仕組み。ゴミは吸引ホースを通り車両後部のホッパーに集積。また吸引できない大きなゴミは、これまで通り作業員が回収しキャビン後部の回収スペースに積み込む。
年間で回収されるゴミは、路肩やガードレール脇などに落ちているペットボトルや車線上の小石といったゴミなど約600㌧に達する。これらは交通管理隊や路面清掃車などが定期巡回し、発見・回収のたびに車両への乗り降りと安全確認など行い負担が大きいのが課題だった。
安全対策として衝突緩衝装置やLED表示板など設置した。清掃作業中に一般車が清掃車輌に衝突し、作業員や運転者が負傷する事故を防ぐなど路上作業の安全対策も強化を図った。

提供元:日本流通新聞×foredge

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