承継ファンドVIF設立、セイノーHD バリューチェーン全体へ領域拡大
セイノーホールディングス(田口義隆社長)は11日、アンカーLPとして参画するLogistics Innovation Fund投資事業有限責任組合(LIF)の承継ファンドとして、Value Chain Innovation Fund(VIF)を70億円で設立し、スタートアップ企業2社とベンチャーキャピタル1社への投資を実行、運用を開始したと発表した。
2019年12月に物流業界でのイノベーション創出を目的に設立したLIFは、スタートアップ企業とともに物流周辺領域の課題解決に取り組んできた。オープンロジ、エアロネクストなど計22件の投資を実行済み。
今般、物流領域だけでなくバリューチェーン全体へ領域を広げることで業界全体の課題解決のインパクトが増加するとの考えに至り、承継ファンドとしてVIFを設立。物流領域を投資対象の中心に置きつつ、その川上・川下にも拡大し、顧客のバリューチェーン全体に価値提供することで、現状の課題に対してより広範で包括的なアプローチを行う。ファンド規模は100億円を予定。