秋田県~首都圏間で 3年連続の実証実験

秋田県~首都圏間で 3年連続の実証実験

秋田県トラック協会、国土交通省等で取り組む「首都圏向け青果物の物流効率化実証実験」(トラック輸送)が2021、2022年度に引き続き今年も20~26日に秋田県~首都圏(各市場)間で実施される。この実証実験は3年連続だ。
 秋ト協や国交省、運送事業者、各JA、コンサルティングパートナーのHacobu(ハコブ)をはじめとするステークホルダーとともに、サプライチェーン全体の最適化を追求し、2024年度での社会実装・通年化を目指し、ドライバーの働き方改革を後押しする。
 20~26日まで3回目の実証実験は、その集大成として各JA集積所からハブ拠点へ集約後に首都圏市場に輸送する「集荷・幹線便」、各JA集積所から立寄りなく直接首都圏市場に輸送する「直送便」の2つの輸送手段を組み合わせ、積載率向上と拘束時間削減を両立できる輸送体制の確立を目指す。
 21、22年に実施した実証実験では、集荷輸送と幹線輸送を分離し、効率的な集荷ルートの見直しやハブ拠点(中継点)の設置等により、トラックドライバーの長時間労働改善と青果物輸送全体の効率化を検証。
 成果として、長距離トラックの労働時間は約25%、トラックの総活動時間は約22%減少、ドライバーの1人当たりが創出する付加価値は約30%向上など確認できた。
 今年度は、22年度の実証実験時の試算結果実現に向け、「集荷・幹線便」と「直送便」の台数最適化(現状からの削減)に取り組む。

日本流通新聞 トラックマンジョブ