トランシー 三重に2つの倉庫拠点 住友電装にサービス提供
日本トランスシティ(安藤仁社長)はこのほど三重県内に2つの倉庫拠点を竣工させた。
6月30日、朝日町に完成した「三重朝日物流センター」は、自動車用ワイヤーハーネス部材などの荷受・仕分け・保管・付帯作業・配送といった物流業務を行う。
「三重朝日物流センター」は、STコネクトロジスティクス(日本トランスシティ、住友電装、伊勢湾倉庫共同出資)の事業用に供する倉庫として物流サービスを提供する。同社は住友電装の自動車用ワイヤーハーネス部材等の物流関連事業を担う合弁会社。住友電装グループのサプライチェーンにおいて最適物流に取り組む。
日本トランスシティのグループ最大となる新倉庫。鉄骨造の3階建で、延床面積は6万1445平方㍍となる。今年4月20日付で国交省から物流総合効率化法に認定された。
脱炭素の取り組みに倉庫屋根全面に3146KWのメガソーラー(大規模太陽光発電)を施設。年間約358万1000KWhの発電量を見込み、これら再生可能エネルギーの使用によりグループ全体のCO2排出量が2020年度比で10%相当が削減できる見込み。
低温危険品倉庫
亀山市に2棟
7月5日には亀山市に「亀山低温危険品倉庫」が竣工した。危険品の荷受、保管、出荷、配送などの物流業務を担う。
5万8114平方㍍の敷地に平屋建ての鉄骨造りが2棟建つ。延床面積は2棟合わせ1971平方㍍。二酸化炭素消化および移動式ラック、自家発電、LED照明などの設備を整える。
同社の23年度を初年度とする3カ年の中期経営計画に基づき、需要が高まる特殊化学品の取り扱い拡大への対応として新倉庫を完成させた。