認定取得トラック事故20%以下、Gマーク

認定取得トラック事故20%以下、Gマーク

Gマーク(安全性優良事業所)の事業所数は2021年度の認定で全国2万8026事業所となった。全てのトラック事業所の32・1%に相当し、前年度より0・9ポイント増えた。国土交通省によると、2020年(1月〜12月)の事業用トラック1万台あたりの事故件数について、Gマーク認定を取得したトラックは未認定トラックと比較して20%以下となっている。
Gマークは全日本トラック協会(坂本克己会長)が認定する評価制度。トラック運送事業者の交通安全対策で、事業所単位の取り組みを評価し、一定の基準をクリアした事業所を認定するもの。2003年7月から開始された。
12月17 日に2021年度Gマーク制度の評価を決定し、新規・更新を合わせた申請事業所7280事業所のうち、7090事業所を認定した。
認定事業所の内訳は新規申請1520事業所、初回更新1392事業所、2回目1495事業所、3回目1489事業所、4回目1194事業所の計7090事業所。
これに2018年−20年度に認定した2万936事業所と合わせて2万8026事業所となる。認定の有効期間は1月1日から新規事業所は2年間、初回更新事業所は3年間、2回目以降の更新事業所は4年間となる。

●事業者数の2割、車両台数の5割に
今回の認定で、Gマーク認定事業所は全国のトラック運送事業所数8万7219事業所(21年12月1日現在)の32・1%に相当。
認定事業者数1万2531は、全事業者62337(21年3月末現在)の20・1%に該当(同0・7ポイント増)し、トラック運送事業者の2割となった。認定事業所数2万8026の車両台数(73万2646台)は、全営業用トラック145万6155台(21年3月末現在)の50・3%に該当(同0・6ポイント増)する。

●宮崎県が認定率50%超に
Gマークの都道府県別の認定状況は表の通り。
事業所数では愛知の1848が最多で、以下大阪1792、埼玉1669、東京1638、神奈川1386となっている。
認定取得率は宮崎が50・5%と半数を超え最も高い。次いで新潟46・7%、佐賀42・6%、長野41・1%、滋賀41・0%が4割超。低いところでは沖縄が11・9%、ほか10都道県が20%台となっている。
また、5両以上事業所数の認定取得率をみると、こちらも宮崎の56・8%が最も高く、以下島根52・6%、新潟51・3%、佐賀46・7%、山梨46・7%となっている。
国土交通省の取りまとめによると、Gマーク認定を取得したトラックの死亡・重傷事故の件数はグラフの通り認定を取得していないトラックと比較して20%以下となっている。Gマーク取得トラックは重傷事故以上の事故件数で1万台当たり1件、死亡事故は0・5件である。
なお全ト協では国のプラン2025を受け策定した、トラック事業における総合安全プラン2025(軽自動車除く)で、「死者数と重傷者の合計970人以下」「飲酒運転ゼロ」を目標に掲げる。970人以下達成には、車両台数1万台当たり「6・5人以下」が求められている。

認定取得トラック事故20%以下、Gマーク

認定取得トラック事故20%以下、Gマーク

提供元:日本流通新聞×foredge

日本流通新聞 トラックマンジョブ